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事業内容

浮体式設備の応用

世界的なガス需要の高まりを受け、従来のパイプラインでの取引に加え、液化ガスの大陸間取引が活発化しています。ガスを洋上で液化する手段として、また液化ガス運搬船により運ばれてきた液化ガスを消費地に近い沖合で受け入れ再ガス化する手段として、浮体式設備の応用が可能です。

FPSOを利用したガス開発のコンセプト

Floating LNG(FLNG)/ LNG FPSO

Floating LNG(FLNG)またはLNG FPSOと呼ばれる浮体式液化天然ガス生産設備は、洋上で天然ガスを、体積約600分の1の液体(LNG:液化天然ガス)に変化させる設備を搭載したFPSOです。世界的な天然ガス需要の高まりを受け、従来のパイプラインでの取引に加え、液化天然ガスの大陸間取引が活発化する中、海洋ガス田から産出された天然ガスを現地で液化・貯蔵・出荷する設備として、また陸上ガス田からの天然ガスを沿岸部で液化しLNGタンカーに出荷する設備としての活用も想定されます。

当社は、実際の海洋ガス田開発プロジェクトにおいて既に3件のFLNGのFEED*業務を行った実績を持ちます。

* 基本設計(FEED: Front End Engineering Design)

Floating LPG(FLPG) /LPG FPSO

Floating LPG(FLPG)またはLPG FPSOと呼ばれる浮体式の設備を用いた洋上でのLPGの生産は、LPG FPSOやLPG FSOを用いて既に実用化されています。当社は1997年にナイジェリア沖合にEscravos LPG FSOを設置しました。 LPG FPSO/FSOは西アフリカや東南アジアを中心に新規需要が見込まれており、今後のマーケットの成長が期待されています。


Escravos LPG FSO (ナイジェリア沖)

洋上GTLプラント / GTL FPSO

海底の油田・ガス田から生産される油層流体は原油・ガス等の混合物です。これまでは油田から生産される随伴ガス(原油産出に伴って噴出するガスで大半はメタン)は、FPSO上でボイラー燃料・ガスエンジン燃料として利用されたり海底の油層へ再注入される以外は、燃焼処理されるケースが大半でしたが、近年はガスを有効利用するための技術が進歩してきました。従来その大きさから浮体式設備への搭載が難しいとされていたGTLプラントを小型化し石油生産用のFPSOに搭載できれば、原油と共に産出される随伴ガスを、合成原油として生産原油に加えて利用することが可能になると共に、将来的には、現在世界に1万箇所以上あり現在の技術では経済的に開発が成り立たないと言われている、中小ガス田向けのGTL FPSOの実用化も可能になります。 GTL技術については下記をご覧ください。

事業内容 > 海洋石油・ガス開発業界について > ガス開発の展望 > GTLとは

浮体式LNG貯蔵再ガス化設備

FSRU(Floating Storage and Regasification Unit)

LNGタンカーで生産地から運ばれてきたLNGを消費地に近い沖合で受け入れ、液体のLNGを気体に戻して、気化した天然ガスをパイプラインで消費地へ送るための浮体式LNG貯蔵再ガス化設備(FSRU:Floating Storage and Regasification Unit)の需要も高まってきています。FSRUは洋上に係留した浮体式の設備上にLNGを気体に戻すためのプラントを搭載した設備で、当社は数多くのFPSO/FSOの建造実績を活用してFSRUの開発にも取り組んでいます。