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海洋石油・ガス生産設備について

海洋石油・ガス生産設備は、生産設備を搭載するプラットフォームの形態によって固定式と浮体式に大別されます。

一般的に固定式は海底にプラットフォームを固定する方式で、設備本体のほかに海底パイプライン、陸上の貯蔵タンク及び港湾積出施設等、インフラの建設に多額の投資が必要になります。

これに対してFPSOをはじめとする浮体式の設備は、こうしたインフラを必要とせず出油までの工期も短期間であるため、一般的に固定式に比べて経済的であるという利点があります。また技術的な面では、高度な係留技術を利用することによって、固定式よりも大水深の海域での石油・ガス生産に対応することができます。浮体式海洋石油・ガス生産設備がこうした利点を有することや、近年における海洋油田の発見がこれまで探査が行われていなかった大水深の海域に拡大していることを背景として、浮体式海洋石油・ガス生産設備の稼動数及び発注数は増加傾向にあります。また、原油価格の高騰をうけて、オイルメジャーをはじめとする石油開発事業者の開発投資の意欲も高まっています。

浮体式の海洋石油・ガス生産設備には大きく分けてFPSO/FSO、TLP、Spar、Semi-Submersibleの4種類のタイプがあります。

海洋石油・ガス生産設備

FPSO/FSO

Spar(スパー)

FPSO(Floating Production, Storage and Offloading system: 浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)は、洋上で石油・ガスを生産し、生産した原油を設備内のタンクに貯蔵して、直接輸送タンカーへの積出を行う設備です。FPSOは浮体式の海洋石油・ガス生産設備の6割以上を占める最もポピュラーな生産設備で、現在世界で約160基のFPSOが稼動しています。

FSO(Floating Storage and Offloading system: 浮体式海洋石油・ガス貯蔵積出設備)は、石油・ガスの生産を行なう設備を持たない、洋上での貯蔵・積出専用の設備です。現在、世界で約100基のFSOが稼動しています。

FPSO/FSOに関する詳しい情報は、「FPSO/FSOとは」をご覧ください。

TLP

Spar(スパー)

TLP(Tension Leg Platform: 緊張係留式プラットフォーム)は、強制的に半潜水させた浮体構造物と海底に打設した基礎杭とをテンドンと呼ばれる鋼管で接続し、強制浮力によって生じる緊張力(Tension)を利用して係留される洋上プラットフォームです。

TLPは大水深海域の開発に適した生産設備で、現在メキシコ湾を中心に世界で約20基のTLPが稼動しています。

TLPに関する詳しい情報は、「TLPとは」をご覧ください。

Semi-Submersible

セミサブ

Semi-Submersible(セミサブマーシブル:セミサブ)は、構造物の下部が半分海面下に沈み込んでいる半潜水式の浮体構造物です。浮体構造の上に掘削リグや生産設備を搭載して使用されます。現在、ブラジルや北海を中心に世界で約40基のセミサブ式の生産設備が稼動しています。

セミサブに関する詳しい情報は、「セミサブとは」をご覧ください。

Spar

Spar(スパー)

Spar(スパー)は、縦長の円筒形型の大型ブイを係留索で係留した浮体構造物です。Sparは大水深の開発に適した生産設備で、現在メキシコ湾を中心に世界で約15基のSparが稼動しています。