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事業内容

D-Spar & Fork-on/Float-off 工法

洋上風力発電設備の開発において、風力発電アセンブリー(風車・発電機・タワー)を搭載する浮体式構造物のタイプとしては、建造費などの面から縦長の円筒形であるスパー式が有利であると考えられています。

一方でスパー式を採用する場合には、十分な水深があり、波の影響が少ない組み立て場所を得られることが条件となっていました。

当社が新たに開発した特許技術である洋上風力発電設備向けシステム「D-Spar(ディー・スパー)」およびその運搬・設置新工法「Fork-on/Float-off(フォーク・オン/フロート・オフ)」は、陸上で組み立てた風力発電アセンブリーとスパーの洋上での最終接続を可能とすることで組み立て場所の制約をなくし、スパー式の適用海域を大きく広げるソリューションです。

従来のスパー式構造物の建造・運搬・設置
(従来のスパー式の建造・運搬・設置方法)

D-Spar & Forl-on/Float-off工法
(D-Spar & Fork-on/Float-off工法)

ディスコネクタブル・システム

「D-Spar」の「D」は、「Disconnectable」をあらわします。ディスコネクタブル・システムとは、組み立てを終えた風力発電アセンブリーとスパー式等の浮体構造物を、設置現場で安全に接続ならびに切り離し可能にするシステムです。

FPSOで実績のある「ディスコネクタブル係留設備」からの応用技術

台風が多く海象条件が厳しい海域では、台風が接近した際にFPSO(浮体式海洋石油・ガス生産設備)を係留装置から切り離し、安全な場所に避難させることができるディスコネクタブル(Disconnectable)係留装置が多く使われています。当社は、この技術を応用し、コスト面で有利かつ安全な洋上風力発電設備向けシステム「D-Spar」を開発しました。

ディスコネクタブル・ライザー・タレット

写真: オーストラリア沖のFPSO MODEC Venture 1とFPSOから切り離されたディスコネクタブル・ライザー・タレット

運搬・設置新工法「フォーク・オン/フロート・オフ」

この新工法により、風車・発電機とそれらを支えるタワーを陸上にて組み立てた上で試運転も完了させ、アセンブリーとしてそのまま設置海域に運搬することが可能になります。

フォークを備えた運搬船が、バラストの調整により陸置きされた風力発電アセンブリーをすくい上げるように積み込みます(フォーク・オン)。フォークに固定した状態で風力発電アセンブリーを現地まで運搬し、あらかじめ据付けられたスパー式浮体構造物の真上の位置で保持します。

スパー式浮体構造物と風力発電アセンブリーは、風力発電アセンブリーからのワイヤー等でスパー式浮体構造物を引き上げることにより接続されます。接続が完了した後、運搬船から風力発電アセンブリーを切り離し、完成した浮体式風力発電システムを洋上に浮かばせます(フロート・オフ)。

一連の工程は、逆の手順を行うこともでき、風車ならびに発電機を陸上に戻してメンテナンスすることも可能です。

Installation

運搬・洋上での接続
(00:28)

Maintainance

洋上での切り離し・陸上でのメンテナンス
(00:16)

D-Sparは、ノルウェーのエネルギー企業であるStatoil社が洋上風力発電設備の設置新工法のアイデアを募集した HYWIND® Installation Challengeにおいて上位3候補の1つに選出されました。

* HYWINDはStatoil社の登録商標です。