TLPとは

TLP(Tension Leg Platform: 緊張係留式プラットフォーム)は、強制的に半潜水させた浮体構造物と海底に打設した基礎杭とをテンドンと呼ばれる鋼管で接続し、強制浮力によって生じる緊張力(Tension)を利用して係留される洋上プラットフォームです。
TLPの浮体構造物は、作業台となる上部構造物、浮力体となる下部構造物及び両構造物を連結するコラム(Column)と呼ばれる1本ないしは複数の支柱で構成され、下部構造物の外側に張り出した部分でテンドン(Tendon)と接続されます。
浮体構造物には常時垂直方向に対して1,000トン超の強い力がかかるため、TLPは水平・垂直方向への動揺が小さな範囲にとどまり、台風等の悪天候の海象条件でも安定した状態を確保することができます。
TLPは1980年代から使用されるようになった大水深海域(水深1,000m超)の開発に適した海洋石油・ガス生産設備です。現在メキシコ湾を中心に世界で約20基のTLPが稼動しています。
TLPの動画

TLPの特徴
- 大水深の開発に適用
- 厳しい海気象条件に対応
- 揺れが少ない
- 坑口装置を海面上に設置可能
TLPが海上で揺れにくい理由
風船の糸を持って水中に沈めると風船の中の空気が浮力を持つため、風船の糸はピンと張ります。TLPの係留のしくみもこれと同じで、浮力を持つ船体(=風船)を半潜水させ、テンドン(Tendon)という鋼管(=風船の糸)で海底の杭とつなぎます。強制的に沈められたTLPの船体は上に浮こうとし、一方でテンドンは船体を下へ引っ張るため、常に垂直方向に対して強い力がかかります。このためTLPは海上で揺れにくいのです。
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