M350™

海洋油田・ガス田によって、海気象条件や海底地質はさまざまです。長期間にわたり洋上で生産活動を行うFPSO/FSOには、様々な条件を考慮し最適な係留設備を採用する必要があります。一方、FPSO/FSOの船体は、新造船体のデザインを標準化することで、建造期間の短縮が可能になります。
「M350」は、当社が中国の大連船舶重工集団有限公司(DSIC)の協力のもと開発した標準化FPSO船体シリーズです。長年積み重ねてきた当社のFPSOおよびFSOの新造経験のすべてを結集しており、係留方式は各プロジェクトの要求に応じて4タイプから選択可能です。

  • M350i(係留方式:インターナル・タレット)
  • M350s(係留方式:スプレッドムアリング)
  • M350e(係留方式:エクスターナル・タレット)
  • M350y(係留方式:タワーヨーク)

基本仕様

  • 全長350m、幅64m、型深33m
  • 貯油能力220万バレル
  • 最大50,000トンまでのトップサイド重量に対応
  • 設計寿命25年以上(据付場所による)
  • 160名分の居住空間

主な特長

  • T係留設備に応じた4種のデザイン
  • ダブルハル(二重船殻)構造
  • 広いトップサイドデッキ(一般的なVLCCタンカーより約20%増)
  • タンク1台につきサブマージド・カーゴポンプ・システム2台を使用
  • ダビット進水式または自由降下式救命艇を搭載
  • ヘリポートはヘリコプター駐機オプションの有無を選択可能
  • 造船規格に適合したデザインと建造
  • 米国船級協会(ABS)及びノルウェー・ドイツ船級協会(DNV-GL)の認証を取得
  • モデル試験の実施(スプレッドムアリング方式及びインターナル・タレット方式)
  • 大連船舶重工集団有限公司(DSIC)との共同開発