今後のプロジェクトが高い品質を保ったまま円滑に進むために何ができるか日々考えながら業務を行っています。

エンジニア(艤装)

2018年4月入社
新卒採用
大阪大学大学院 工学研究科 マテリアル生産科学専攻
ヒューストン駐在

これまでのキャリア

2018.04 - 2021.12 技術部 船体グループ
  • 既存FPSO改修プロジェクトサポート
  • 新規材料検討プロジェクトサポート
  • 新規材料検討プロジェクト
    出張先:ブラジル
  • FPSO用新造船体設計
  • 新造FPSO Engineering
    ※シンガポール(リモート)
  • FPSO補修用材料検討プロジェクト
    ※ブラジル(リモート)
2021.12 - 現在 ヒューストン駐在
  • 新規案件基本設計・見積 

MODECを選んだ理由 誰も経験したことのない難題に若手のうちから取り組める唯一のエンジニアリング会社

大学の部活動の中で大会の運営を担当する役職についていた時期があり、その経験からたくさんの人と協力して一つの大きな目的を成し遂げる仕事がしたいと考えていました。一方で大学・大学院で理系の学生として6年間学んできたことをまったく生かさないのはもったいないと考えており、理系の知識を生かしてかつ上記のような仕事ができる業界ということでエンジニアリング会社を中心に就職活動を進めていました。

ある日参加したエンジニアリング業界に特化した就職説明会で、MODECではまだまだ未成熟なオフショア石油・ガス業界でEPCIだけでなくOperationまで一括したサービスを提供する中で、誰も経験したことのないような課題に立ち向かえ、そんな課題に若手のうちから携わることができるという話を先輩社員の方から聞き、とてもワクワクしたのを覚えています。

私の仕事 会社の未来を創る

私が駐在しているヒューストンでは新規FPSOプロジェクトへの見積・入札を行っています。私は材料エンジニアとして、顧客から提供される油井の情報をもとにFPSOのトップサイドの配管や機器の材料選定を行ったり、外注先のヤードやベンダーが正しく見積もりをできるように材料や塗装、品質などに対する顧客の要求を仕様書に落とし込んだりしています。

もちろん仕事は仕様書を作成して終わりではなく、顧客の要求に基づいて作成した仕様が過剰であったりベンダーにとって対応可能でなかったりする場合には、顧客、ときにはベンダーを交えて技術的に議論や調整を行い、すべてのステークホルダーにとって受容できるソリューションを提案するのもヒューストンのエンジニアの役割です。

また、過去に建造したFPSOにおいてEPCI中の問題点やOperation中に発生した不具合や故障が、今後建造されるFPSOで繰り返されないようにプロジェクトの早い段階から対策を施せるのはヒューストンにしかできないことです。そのためにEPCIとOperationの現場にいる材料・配管・プロセス等のさまざまなエンジニアと情報共有や議論を日々行っています。私もヒューストンに駐在する前に携わっていたEPCIプロジェクトの経験をもとに、今後のプロジェクトが高い品質を保ったまま円滑に進むために何ができるか日々考えながら業務を行っています。

今はまだ直近のMODECによるEPCIや、顧客またはMODECによるOperationが滞りなく行われるための改善をひとつひとつ行っていくだけで精一杯だというのが正直なところです。それでも今の私たちの仕事がいつかオフショア石油・ガス業界の発展、ひいてはエネルギー問題に悩まされる世界の未来をよくしていくことにつながっていってほしいと思います。

グローバルの材料チームと。通常はグローバルでの情報共有・議論はメールや電話会議で行っていますが、この時は数日間ひとつの会議室に集まって未来のMODECのために何ができるか議論を重ねました。
グローバルの材料チームと。通常はグローバルでの情報共有・議論はメールや電話会議で行っていますが、この時は数日間ひとつの会議室に集まって未来のMODECのために何ができるか議論を重ねました。

心に残る経験 現場を想像することの大切さ

入社して初めて携わった既存FPSOの改修プロジェクトで、私は操業中のFPSOに追加で数百個設置する防食装置の配置を設計しました。二次元の図面をもとに三次元の構造を頭の中で組み立てながら、確実に防食装置が設置できるか考えて配置図面を作成し、図面の質にも予定より早く図面を作成できたことにも満足していました。

しかし私が図面上で装置を設置した場所の多くは、搬入経路を考えると設置が不可能もしくは設置に非常に苦労する場所でした。配置図面をもとに現場のSupervisorがどのような経路・方法で防食装置を設置場所まで搬入するか計画し、それに従って作業員が実際に防食装置を設置するということを、一切考慮できていなかったのです。

当時の上司はこの点を指摘した後、次のように私にアドバイスしました。

"1日あればできる仕事を怠って問題のある設計をすると、それをカバーするために現場の作業に10日遅れが出ると思え。
 現場の作業でカバーすることができなければ、その後のOperationで問題が発生しそれを解決するために100日かかると思え。
 現場に出たことがないからわからないというのは言い訳にはならない。
 現場を想像して作業が円滑に進むためにはどうすればいいか必死に考えるのもエンジニアの仕事だ。"

私はこの言葉にハッとさせられました。MODECがただの設計会社であったならば工数を減らす悪くない仕事だったでしょう。しかし、MODECは設計から建造、Operationまですべて自社で行っています。甘い設計の報いはいずれ自分に返ってくるのです。MODECのエンジニアとはどうあるべきか痛感させられた瞬間でした。

仕事をする上で心掛けていること 設計に筋を通す

プロジェクトの根幹を決めるという役割を持つヒューストンの特性上、顧客・MODEC・下請けのヤードやベンダー、どのステークホルダーからもマネージャークラスもしくはベテランのエンジニアが見積・入札プロジェクトに参加しています。彼らに比べて私は経験不足ですが、プロジェクトの材料エンジニアとしてアサインされている以上、私にはMODECの材料エンジニアの代表として議論に参加することが期待されます。 そんな場で信頼を得るためには、時には数十・数百ページもある国際規格の書類や論文に目を通し、時には地球の反対側にいるシンガポールのエンジニアに意見を聞き、自分の設計を確固たるものにしなければなりません。上司の誰々が言ったから、過去のプロジェクトでも同じようにしていたから、ではなく技術的根拠があると自信を持って言える設計を日々心掛けています。

就活中のみなさんへ

困難に臆せず取り組めますか?

FPSOはTechnologyとしては外注先のヤード、および機器ベンダーさえあれば建造することができます。そんな中でMODECのエンジニアに求められているのは、業界や会社が未成熟だからこそ起こってしまうマニュアルになっていない、もしくはすることができないようなワンオフの難題を解決するソリューションを自分の知識・経験・人脈といったリソースを最大限活用して必死に考えることです。 そんな課題に直面したときにあなたはこれを自分で何とかしたい、という気持ちになれそうでしょうか?それとも自分にはできそうもないと諦めてしまうでしょうか? MODECはたとえ今すぐには結果に結びつかなくても必死にもがき続けている人のところには自然とその人に協力したいと思う人たちが集まってきてくれる会社です。そんな姿勢で仕事に取り組める人と私も一緒に働きたいと思っています。