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当社建造のFPSO、ガーナ共和国の新紙幣図柄に採用

三井海洋開発株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:宮﨑俊郎)は、ガーナ沖に設置される初めてのFPSO(Floating Production, Storage & Offloading System:浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)として2010年に原油生産を開始した“FPSO Kwame Nkrumah MV21” の設計から機器購入、建造、据付までの一括工事を行うと共に、その後のオペレーション&メンテナンス(運転・保守点検)サービスを提供してきましたが、このほど本FPSOがガーナ共和国の新紙幣の図柄として採用されました。

本FPSOが図柄に採用されたのは、同国建国及びガーナ中央銀行創立60周年を記念して本年3月に発行された5セディ(GH¢5)紙幣です。

本FPSOは、日量12万バレルの原油生産能力、日量160百万立方フィートのガス生産能力を持ち、英国の石油開発会社Tullow Oil Plc.の子会社であるTullow Ghana Limited(以下「Tullow Ghana社」)がオペレーターを務める海底約1,100mのJubilee(ジュビリー)鉱区の海上に係留され、2010年11月より原油及びガスの生産を続けており、本年5月初旬には累計原油生産量2億バレルを達成しています。Jubilee鉱区は近年西アフリカ沖で新規に発見された中で最大規模の海洋油田の一つに数えられています。

なお、同国において当社は、同国2基目のFPSOである“FPSO Prof. John Evans Atta Mills” もTullow Ghana社より連続受注し、2016年8月にJubilee鉱区の西方約30kmに位置するDeepwater Tano 地区のTEN(Tweneboa, Enyenra, Ntomme)鉱区にて操業を開始しています。

当社は、これらのFPSOの建造やオペレーション事業を通じ、同国の産業育成に寄与することを目的に、10年間にわたって、現地のサプライヤーの開拓や人材育成プログラムへの投資を積極的に行ってきました。

その国を代表する文化や時代背景を反映すると言われる通貨の図柄として本FPSOが採用されたことは、本FPSO及び当社が同国の経済発展に貢献することへの期待を裏付ける出来事として、当社にとっても大変名誉なことであり、これからもさらに貢献を続けてゆきたいと考えています。

FPSO Kwame Nkrumah MV21

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