私たちの働き方
子どもを育てながら正社員として働く女性社員がMODECでの働き方について対談しました。
プロフィール
2007年4月入社
新卒採用
東洋英和女学院大学 国際社会学部 国際社会学科
人事部
三児の母
2007.04 - 2018.09 | プロジェクト開発部
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2018.10 - 2024.08 | リース・ビジネス&オペレーション・サポート部 コマーシャルグループ
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2024.09 - 現在 | 人事部
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プロフィール
2020年1月入社
キャリア採用
神戸商船大学 商船学部 商船システム学科
HSSEグループ
一児の母
2020.01 - 2022.03 | HSEQグループ(現 HSSEグループ)
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2022.04 - 2023.03 | HSSEグループ 兼 経営企画部
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2023.04 - 現在 | HSSEグループ 兼 経営企画部ISOグループ
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プロフィール これまでの経歴を教えてください。
私は、海運/通信業界の船舶運航支援を行う会社で品質管理などを経験した後、2020年1月末にキャリア採用でMODECに入社しました。HSEQグループ(現 HSSEグループ)に配属され、現在5年目になります。2022年4月からは経営企画部のISOグループも兼務しています。
HSSEグループでは、従業員の皆さんが経営目標達成のために安全で健康に働けるようにすること、そして会社全体として環境に配慮することの下支え等をしています。環境安全衛生推進計画に基づいて環境安全の発信を行い、様々なイベントやキャンペーンを実施しています。
MODEC入社後に1度、産休を取得しています。3歳の娘がいます。
私は2007年に新卒採用でMODECに入社しました。最初に配属されたのは、プロジェクト開発部(現在のビジネス&プロジェクト・サポートグループ)で、FPSO建造案件のプロジェクト管理業務や入札の対応を行いました。次に、2018年にリースビジネス&オペレーションサポート部に異動し、そこではO&Mプロジェクトの管理業務を行い、主にブラジルやアメリカといった海外子会社からの請求書のチェックや伝票処理、入出金に関する調整・取りまとめ業務を6年ほど担当しました。そして、2024年の9月からは3部署目となる人事部に所属しています。
子どもは中学生1人と小学生2人で、それぞれの出産時に産休・育休を取得しました。
仕事と子育て 子どが生まれたことで仕事内容や働き方に変化はありましたか?
実は、産前産後の働き方はほとんど変わっていません。入社してまだ1年半くらい、かつコロナ禍に出産したこともあり、MODECでの仕事が本格的になったのは復職してからだったので、仕事量はむしろ産後の方が増えました。そのため産前にできていたことが産後にできなくなったと思うことはほとんどなく、むしろ産後のほうが環境や働き方が変わり、できることが増えた気がします。
例えばコロナ前だと在宅勤務はほとんど行われておりませんでしたが、コロナをきっかけに在宅勤務規程も制定され、今は終日・半日単位で在宅勤務ができたり、PCを持ち帰って自宅で業務を続けたりできるようになっています。時差のある海外拠点との夜間のオンライン会議にも出やすくなって、産前の仕事がそのまま持続できていますし、仕事の幅も広がったと感じています。
そういえば、取得された産前産後休暇期間はとても短かったですよね? 私、休暇を取得されていたことも知らなかったです。
確かに私の産休は最小限だったと思います。産前産後休暇は法定日数取得しましたが、生後2カ月から育児休暇は取得せず復帰しました。コロナで人との接点も少なく、実の親も遠方で暮らしているため、周囲に子育てのサポートを頼める人がいないことは出産前から気がかりでした。それなら早い時期から保育園に預けて仕事に復帰したほうが、子育ての相談は保育園を頼ることができ、私自身も出社し人との接点を持つことができ、育児ストレスが軽減されると考えました。幸い、0歳から預かってくれる園が見つかり、保育園の先生方にもよくしていただきました。今は、夜間のグローバルな会議は子供を寝かしつけた後に参加したりしています。周囲からの仕事のサポートがあって、パフォーマンス自体は大きく下げずに産前にこなしていたレベルを維持できているかなというイメージです。メンタル面では、産後は仕事も育児もやることがいっぱいあって、ネガティブな感情や細切れ睡眠などで結構大変ではありましたけど、都度メモを取ってやるべきことを忘れないように努めました。
私の場合、キャリア面と働き方は大きく変化したと思います。もともと総合職で入社したので、仕事と育児を両立したい思いがずっとありました。でもワーキングマザーとして5年ほど働いたころ、子どもが風邪をこじらせて入院したことがあったんです。上司の理解もあって、1週間仕事を休んだのですが、その時自分の中で心の糸が切れてしまって。「育児中は急に仕事を休むことが多いし、これ以上、上司や同僚に迷惑をかけられない」という気持ちと、「子供にとって親は自分しかいないのだから子供を優先しよう」という気持ちが同時に湧きあがり、ルーティン業務がメインの一般職へのコース転換を申し出ました。やりがいのある仕事はもうできないかもな...という寂しさはありましたが、育児に軸足を置くと決めたことでスッキリしました。
でも、3人目の子が小学生に上がって少し子育てが落ち着いた頃、今後のキャリアを考えてみたんです。そして、もう一度総合職で頑張ってみようかな、今がそのタイミングなのかな、と思いました。上司も背中を押してくれ、もう一度総合職に転換することができました。紆余曲折を経て、仕事と育児の両立の難しさを感じましたし、一方でやる気と覚悟があればもう一度頑張れる職場環境が整っていることも実感しました。周囲の方々の理解やサポートがあって再スタートできたので、とても感謝しています。
働き方という面では、私は時短勤務制度を数年利用したのですが、時短勤務中は本当に大変でしたね。残業ができないので時間内に仕事をこなす必要があり、物事の優先順位をつける力がついたように思います。子供は突然風邪をひくこともありますし、明日仕事をできる保証はない。だからこそ、できる仕事はその日中にやりきらないといけないと考えていました。時間に追われる感覚は大変でしたが、これは子育てしながら働くことで得られたスキルだと思います。
確かに私も、仕事を明日に先送りしないことを意識しています。そのため時間管理のパフォーマンスも上がった気がします。
集中力も上がりますよね。時短勤務で働く方はそういう感覚を持っている方が多いのではないでしょうか。
会社や周囲のサポート あったらよかったな、今後あるといいなと思う制度はありますか?
自分が出張する際には、義理の母や夫に子供の面倒を見てもらっていますが、夫も出張や残業があります。子どものサポートもしっかりしたいという思いがあり、保育園だけに頼るのではなく、ベビーシッターや地域支援サービスも活用してみたいと考えています。しかし、子どもが言葉も十分に話せない中でベビーシッターを頼めるのか、どのシッターが安全か、そもそもシッター代も値段が高いなど色々な不安があります。自分が出張するときに限ってでも良いので、ベビーシッターや地域支援サービスの紹介・手配を会社がサポートしてくれると非常にありがたいなと感じています。
私はベビーシッターの利用は考えませんでしたが、下の子が入院した時に上の子の面倒を実の親に看てもらったことがありました。
実家が頼れると心強いですよね。私は実家が関西なのでなかなかサポートに来てもらいにくいですが、短い期間の出張で2、3日来て欲しい時に頼れると心強いなと思います。
確かに、家族に頼るのが難しい方もいますし、何かしらの支援があると良いですよね。私は、在宅勤務は子育てをしながら働く人にとってプラスとなる制度だと思っています。時間に余裕を持てることが非常に大きいですね。今は社会的に女性活躍推進の動きが盛んですが、在宅勤務はそれを後押ししてくれる制度だと思います。MODECも是非この制度は続けて欲しいです。
また周囲のサポートという面では、子育てで大変な時期は一時的であるということを本人はもちろん、一緒に働く方々にも理解してもらい、長期的なキャリアプランを上司と一緒に考えることが重要だと思います。私は子どもが5歳と3歳の頃が一番育児が大変で、その先のキャリアなんて考えられない状態でした。でもその時に「大変なのは今だけだよ」と言ってくれる人がいたら、私のキャリアプランは少し違ったかも...と思うことがあります。私が経験したことを色々な方と共有できる環境があったら良いなと思っています。
それってすごく魅力的だなと思いますね。子どもの成長や仕事の変化とか、その時々で悩みは違うと思っていて、先に経験されている方たちの話を聞けるのはとても心強いなと。今日こうしてお話を伺って、また頑張ろうと思えましたし、色々なタイミングで話を聞ける人がいると良いなと感じました。
あとは、周囲の環境という意味では、バリバリ働いている男性が子供の看病で休んでいたり早い時間に帰宅していたりしていると、安心するというか共感できますね。実際にそのような男性社員が周りにいて、会社の中に子供優先・家庭優先で働ける環境があるというのが感じられるのでとても安心できます。男性社員にもどんどん在宅勤務や育児休暇などの制度を活用していただき、それが会社全体に広がっていけば、性別に関係なく、より働きやすい職場につながるのではと思います。
これからのこと 今後どのような仕事をしていきたいですか
HSSEグループとして、従業員の皆さんの働く環境を良くしていくことは一つのミッションです。
またダイバーシティ推進も進めており、その一環で女性活躍の促進を行っています。こちらはまさに他の女性社員とも連携しながら、今はボランティアで集まっている状態ですが、より積極的に活動したいなと思います。悩んでいる人たちに声がけをしたり、コミュニティを作ったりと、そういったところにエネルギーを注いでいきたいです。私も実際声をかけてもらって救われたこともありましたし。現在子育てを経験しているからこそ、これから結婚出産を控える方に対しても何か出来たらと思っています。制度とか環境とか、安心していきいきと働ける職場にしたいなと。
あとは、現場の理解を深めるために、海外に行き家族帯同で働きたいと思っています。どうしても現場を見ないと机上の空論ですっきりしないところがあるので、できるだけ現場に近いところに行きたいなと思っています。
素敵ですね!女性が家族帯同で海外勤務って凄いなとついつい思ってしまいますけど、それも男性は普通にやっていることですし、当たり前のことと思える会社にしたいですね。
本当にそう思います。男性が普通にやっていることを、女性も普通にできるような時代になれば良いなと思います。
DE&Iの活動には私も興味があります。特に子育てしながら働くという点において、MODECの制度は充実していると思っています。在宅勤務制度も整備されていて看護休暇も多く取得でき、時短勤務制度も整っている。それでも時代は急速に変わっているので、時代に即した形で制度面を定期的に見直すことや、社内のコミュニケーションを活性化させてアンコンシャスバイアスをなくすような環境づくりをしていきたいです。MODECは2040年度末までに女性管理職比率を30%にする目標を掲げています。これをどうやって実現させるのか、会社としても今まさに方針を決めている所ですが、私自身も当事者として携わっていきたいと思っています。
MODECに興味を持ってくださった方へ
MODECについて
現在のMODECはまだ女性の管理職は少ないですが、カルチャーチェンジというか、皆で多様性への理解を深めようという活動が始まろうとしているところで、声をあげればそれが動き出していく風土であると感じています。そのため、敷かれたレールに乗るよりは、会社を良くしていきたいと自分で挑戦して一から作っていく事に興味がある人は、より面白いのではないかと思います。
この対談の中で、総合職から一般職への転換も勇気が必要だろうと、でもそれはポジティブな信念のある決断と思いました。やはり信念を持つ人がMODECに向いていると感じました。
MODECの魅力は海外とのやり取りも多く、ダイナミックさを感じられる点ですね。一方で地道な仕事もたくさんあるので、どんな仕事でも「Why to do」を考え会社との繋がりを見いだすことが大切だと思っています。MODECの事業はスケールが大きいですし、周囲を巻き込みながら自ら提案して道を作れる人が活躍しています。そこに楽しさを感じる方はぜひMODECへ!
女性とか男性とか意識しない人が向いているかもしれませんね。男女平等に権利があって仕事をしていけるマインドを持つ人に来て欲しいですし、MODECに興味を持ってくれた方にもそう思っていて欲しいなと思います。
そうですね。Oil & Gas業界はどちらかと言えば男性社会なので、そこで尻込みせずに、性別は関係ないという心持ちが大切ですね。
出産・育児と仕事について
子育てをしながら働くとなると怖気づいてしまうし、結婚や子育てとの両立に不安がある方もいらっしゃるとは思いますが、MODECにはそれを支える制度があり、経験済みの先輩方もいらっしゃるので、安心してやっていけるかと思います。 それぞれ出来る範囲は異なるので、とにかく無理なく、自分がどこまでできるのか向き合って、自分らしく働き続けられるように意識して欲しいです。人によって環境は異なりますし、子どもの性格や体調もみんな一緒ではありません。「あの人ができていたから自分もやらなくては」と思わず、他人と比較せずに自分と向き合うことが大事、長い社会人人生を考えたら無理をしないことが大事です。出産や子育ての不安については我々がコミュニティを作るので安心してください!
子どもを産むか産まないかは大きな選択の一つですが、その他にも、結婚する・しない、子持ちで働いても家庭を重視する、など色々な選択肢がありますよね。今は個人の生き方や働き方が多様化しています。なので、定期的に自分と向き合って、自分を知ることがとても大事だと思います。自分の目指す姿ってライフステージごとに変わっていくと思うので。と言いながら、私自身これまで自分と向き合うことがなかったんですけどね。笑 最近は色々な方とお話して、意識的に自分がどういう働き方をしたいかを考えるようにしています。これまで気が付かなかった選択肢が突然見えてくることもあって、さらに悩むこともしばしば...。でも楽しいです!多様な時代だからこそ何かを選択するって簡単ではないですよね。けれど、自分と向き合って出した答えは自信につながるはずです。「自分らしく」を大切にしてください。