ブラジル沖におけるFPSOからの原油流出について
2019年08月27日
三井海洋開発株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:香西勇治)は、当社グループ保有のFPSO(Floating Production, Storage & Offloading system:浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)1基の貯油タンクからの原油約7.8m3の流出について以下の通りお知らせ致します。
当該FPSOは、ブラジル沖合Campos海盆内に位置する Espadarte鉱区開発用「FPSO Cidade do Rio de Janeiro MV14」であり、沖合130kmの海上に係留されています。本FPSOは、ブラジルの国営石油会社であるPetróleo Brasileiro S.A.(以下「ペトロブラス社」、本社リオデジャネイロ市)に対するチャーターサービス(リース及び運転・保守点検等のオペレーション)に供されていますが、本鉱区からの撤去作業に向けて2018年7月より原油生産を停止しています。
本件は、先週8月23日に、本FPSOの貯油タンクからの原油の流出が確認され、船体外部に流出元となった亀裂が発見されたものです。本件については所定の手続きに沿って遅滞なくブラジル当局へ届出を行っており、ペトロブラス社及び当社は、直ちに緊急事態対応を開始しています。本FPSOでは、鉱区からの撤去に向け、貯油タンクに残留していた原油の抜き取り作業を実施していたため、今後の大幅な漏洩は無いものと考えております。また、安全に万全を期するため、乗組員を全員下船させています。加えて、本FPSOは安定した船体姿勢を保ち安全な状態にあり、継続して、本件発生後直ちに配備した数隻の作業船とヘリコプターで確認を続けています。今後、ペトロブラス社及び当社は、ブラジル当局と緊密に協力し、鉱区からの本FPSOの撤去作業を安全に進めて参ります。