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当社グループ保有の「FPSO Cidade do Rio de Janeiro MV14」、ブラジルでの修繕等を終え、ブラジル国外への曳航を開始

三井海洋開発株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:香西勇治)は、ブラジル沖合鉱区からの撤去作業中に船体外部に亀裂が見つかった当社グループ保有のFPSO(Floating Production, Storage & Offloading system:浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)の1基である「FPSO Cidade do Rio de Janeiro MV14」(以下「当該FPSO」)について、鉱区からの撤去、及び船舶リサイクルに向けての処置が完了し、2月15日にブラジル国内の造船所からブラジル国外への曳航を開始したことをお知らせ致します。

ブラジル沖合鉱区開発用であった当該FPSOは、2007年よりブラジルの国営石油会社であるPetróleo Brasileiro S.A.(ペトロブラス社)に対するチャーターサービス(リース及び運転・保守点検等のオペレーション)に供され、2018 年7月で原油生産を終了しました。その後、鉱区からの撤去作業中の2019年8月に当該FPSO の船体外部に亀裂が見つかり、適切な船舶リサイクル及び安全にブラジル国外への曳航を行うための措置として、2019年12月より、ブラジル国内の造船所において亀裂の修繕と当該FPSO に付着した天然起源放射性物質やサンゴ等の除去が進められてきました。

今般、ブラジル国内の造船所での修繕作業等が完了されていることがブラジル当局、及び関係機関より承認され、ブラジル国外への当該FPSOの曳航が開始できたものです。

なお、当該FPSOは、2月18日にブラジルの排他的経済水域を出て、引渡し予定地である中東に向けて順調な航行を続けています。

当該FPSOは、「2009年の船舶の安全かつ環境上適正な再生利用のための香港国際条約(通称:シップリサイクル条約)」が定める規制に準拠するスクラップヤードにて船舶リサイクルが実施される予定です。

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