PTTEP社向けタイ国ボンコット鉱区油田開発用洋上石油・貯蔵・積出設備(FSO)受注内定
2001年07月17日
株式会社モデック(社長: 山田健司)は、このほどタイ国石油開発会社PTT Exploration and ProductionPublic Co.Ltd.社(PTTEP:タイ国営石油会社PTTが60.7%の株式を保有する半官半民の石油会社)より同社ボンコット鉱区向けに洋上石油・貯蔵・積出設備Floating Storage & Offloading System(FSO)の建造、据付のターンキー契約の受注を内定しました。
同鉱区はバンコクから南600kmソンクラ沖180kmの海域に位置する550百万立方フィートの日産量を誇るガス田で、ガスに随伴してコンデンセートが生産されています。昨年10月新規FSO建造の入札が実施されました。同入札において、 客先はタンカー改造ベースのFSOを要求していましたが、当社は15年間の操業という客先の要望を重視し、新造FSOを提案致しました。新造による耐久性、メンテナンス上の利点に加え、当社のFSO/FPSO建造実績及び納期・品質管理能力が客先に高く評価され、この度の受注内定に至りました。
特に当社は昨年、ベトナム国ホワイトタイガー鉱区向けに同種の新造FSOをわずか12ヶ月余で完工、現地引渡しを達成したことが高い評価につながったものと考えております。
今回受注内定したFSOは、400,000バーレルの貯油能力を持つ外部タレット係留装置を備えたFSOで、1日あたり25,000バーレルの予定生産量に対応する能力を持ちます。
当社は、これまでのFPSO/FSO建造プロジェクトは全て日本またはシンガポールの造船所で行ってきましたが、今回の建造は、中国山東省の煙台造船所にて行う予定です。同造船所での建造にあたっては、当社の厳しい品質管理、工程管理を実施いたします。
造船所での完工後、当社は同FSOをタイ沖現地まで曳航、据付し、調整作業の後、客先に引渡しを行います。操業開始は2002年10月末を予定しています。
本件及び本年3月に受注し現在シンガポールの造船所にて改造中のMatrix Oil社インドネシア沖ラングサ鉱区向けFPSO、並びに本年6月受注したEnterprise Oil社ブラジル沖ビジュピラ・サレマ鉱区向けFPSOを加え、当社のFPSO/FSOの建造は14基(その内保有は5基)となります。
当社は今後共、新造・改造の FSO/FPSO 建造プロジェクトに焦点を絞って、年間3〜4件を目標に積極的な受注活動を続けていきます。