プロジェクト

米国EL PASO ENERGY社向けTLP建造・据付工事を完了

2001年08月29日

株式会社モデック(社長: 山田健司)の米国子会社MODEC International LLCは、 昨年4月に建造を開始していた、米国石油開発会社EL PASO ENERGY社Prince Field 向けMODEC TLP(TensionLeg Platform)1番機の建造・据付工事を完了しました。

同鉱区は、ルイジアナ州沖合約130km(水深 約450m)にあり、MODEC International L.L.C.は、ハル(浮体部 : 排水量約12,700ton、重量約3,400ton)、垂直緊張係留ライン(テンドン)及び生産用坑井パイプ(ライザー)の設計、建造と据付を担当しました。

据付工事はテンドンにハルを連結し、その上部に別途客先にて手配されたデッキ(約4,500ton)をセミサブ型全旋回式クレン船により搭載することにて完了し、現在9月初旬のオイルインに向けて調整が進められています。

本TLPは、三井造船とモデックが長年の経験と実績を基に、大水深海域における中小規模油田の開発に適したシステムとして、共同で開発した MODEC TLPの1番機となるもので、従来の大型TLPと比べ、構造のスリム化、設置工事の簡素化等によるコスト削減、工期の短縮を可能にし、また最大水深1,800mまでの稼動を可能とする経済性に優れたシステムとなっています。

また、本TLPは、坑口装置をプラットフォーム上に配置しており、大型TLPと同様、セミサブリグ等を使用することなく、簡単な坑井改修・掘削が可能となっております。

主要構造及び係留システムは従来のTLPと同等の各種基準要求を満たしており、操業期間を通じて維持補修のためのドックイン等のメンテナンスは不要です。

三井造船及びモデックは、本TLPの実績を加えることにより、海洋石油開発、メタンハイドレード等天然資源開発等の分野において、最適な生産設備を提供できる体制を整えることとなり、より広範囲な営業活動を行います。

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