プロジェクト

西アフリカ・赤道ギニア向けTLP 2基の建造を受注

2004年11月02日

三井海洋開発株式会社(社長: 山田健司)の米国子会社MODEC International L.L.C.(MILLC社)は、このほど米国石油開発会社Amerada Hess(アメラダ・ヘス)社の現地子会社Amerada Hess Equatorial Guinea, Inc.(AHEGI社)より、TLP(Tension Leg Platform:緊張係留式プラットフォーム)2基の設計、資材調達並びに建造工事を受注しました。

本TLPはAHEGI社が鉱区権を保有する赤道ギニア共和国のNorthern Block G鉱区の開発に関わるもので、同鉱区は同国の都市バタの南西約55km沖合、首都マラボの南約250km沖合に位置します。同鉱区にあるOveng(オヴェン)及びOkume/Ebano(オクメ・エバノ)の2つのフィールドを、それぞれTLPを用いて開発するものです。

Oveng TLPは水深約280m(900フィート)の海域に、また、Okume/Ebano TLPは水深約500m(1,650フィート)の海域に設置され、両TLPで生産された原油やガスは、CPF(Central Process Facility)と呼ばれる設備に送られます。各々のTLPは、最大18本のライザー(出油管ないしは水攻用管)をサポートするプラットフォームとして機能するほか、デッキ上には掘削装置等の諸設備が搭載されます。

これら2基のTLPは2006年第2四半期に現地に据え付けられる予定です。

今回のTLPでは構造設計に改良を加えており、通常は沖合の現場で行われる浮体部分とデッキ部分の組立工事を、造船所において一体組立ができる構造となっています。これにより大型クレーン船や仮設機材を用いることなく現地据付が可能となり、西アフリカのような大型機材やインフラ設備のない海域での工期短縮と工事費軽減を図っています。

当社グループはこれまでに、メキシコ湾ルイジアナ沖のPrince(プリンス)Field及びMarco Polo(マルコ・ポーロ)Field向けにTLP計2基を納入しており、今回の受注は当社グループのTLP第3・4基目となります。

石油・ガス供給の海洋への依存度の高まりに伴い、より深い海域での開発が促進されています。当社は今回の受注により、TLPの市場で従来のメキシコ湾のほか、西アフリカへの進出を果たしました。当社は今後さらにTLPの受注拡大を目指していきます。

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