Langsa鉱区向けFPSOチャーターを再開
2005年01月05日
三井海洋開発株式会社(社長: 山田健司)の子会社であるLangsa FPSO Pte Ltd.(LFPL社)が保有するFPSO(Floating Production Storage & Offloading System:浮体式海洋石油生産・貯蔵・積出設備)は、この度インドネシア・スマトラ島北部海域のLangsa(ランサ)鉱区においてチャーターを再開しました。
同鉱区は、オーストラリア法人のMatrix社が開発主体となり2001年11月より同FPSOを用いて原油生産を開始しましたが、同社の倒産により2002年10月以来生産を停止していました。今般、三井石油開発株式会社(MOECO社:Mitsui Oil Exploration Co., Ltd.)とインドネシアの資源開発会社PT. Medco Energi Internasional Tbk.(MEDCO社)が共同して、同鉱区の開発主体となるMEDCO MOECO Langsa Ltd.(MMLL社)を設立し再開発を進めていたものです。再開発工事は早期に行なわれましたが、インドネシア国営石油会社であるPertamina(プルタミナ)のマネジメント交代、2004年9月に実施されたインドネシア大統領選挙および新政府組閣等により生産許可発行が遅れていたところ、この度MMLL社はPertamina社より同許可を得て生産ならびにFPSOのチャーターを開始したものです。
MMLL社では再開発にあたり地下埋蔵構造の再評価を行なった結果、Matrix社が開発した既存の井戸とは別に新たに2本の井戸の掘削を完了しており、今般の生産再開は新規油井の一つであるL3からの出油によるものです。現在引き続き既存油井L1及び新規油井H4からの生産準備を行なっており、2005年3月には生産量の増加を予定しています。
LFPL社はLangsa鉱区でのFPSO保有・操業を目的として設立された事業会社で、当社60%、双日株式会社40%のシェアで構成されます。現在FPSO上の生産操業要員やジャカルタの管理事務所要員等にインドネシア人50名超を雇用しています。