プロジェクト
ペトロブラス社ブラジル向けFSO、シンガポール造船所を出港
2007年03月23日
三井海洋開発株式会社(社長: 山田健司)がブラジル・カンポス沖の油田向けに建造を行っていたFSO(Floating Storage & Offloading System:浮体式海洋石油貯蔵・積出設備)は、この度シンガポールの造船所での改造工事を終え、ブラジルに向け出港しました。
本FSOは、ブラジルの国営石油開発会社であるPetroleo Brasileiro S.A.(Petrobras:ペトロブラス社)が鉱区権を保有するブラジル・カンポス沖の複数の油田で生産される原油を輸送するプロジェクトの一環で、PRA-1と呼ばれる固定式海上プラットフォームからの原油を受け入れる設備として設置されます。当社グループは2005年に本プロジェクトを受注し、シンガポールのJurong(ジュロン)造船所で既存のULCCタンカーをFSOに改造する工事を行いました。
"Cidade de Macae MV15"と命名された本FSOは、日量最大約81万バレルの石油受け入れと約215万バレルの貯蔵能力を持ち、現地到着後にExternal Turret(エクスターナル・タレット)といわれる係留方法で水深約100mの地点に係留されます。
本FSOを利用しての生産開始は2007年第2四半期の予定です。当社の関連会社が本FSOを保有し、ペトロブラス社に対し20年のチャーターサービス(リース及び運転・保守点検等のオペレーション)の提供を行います。