プロジェクト

ペトロブラス社ブラジルGuara鉱区向けFPSO受注内定

2010年08月23日

三井海洋開発株式会社(会長: 山田健司)とSchahinグループ(ブラジルでの現地パートナー)は、ブラジルの国営石油開発会社であるPetroleo Brasileiro S.A. (以下「ペトロブラス社」)より、同社100%子会社のPNBV社を通じて、FPSO(Floating Production, Storage & Offloading System:浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)1基の建造及びチャーター契約の発注内示書を受領しました。

本プロジェクトは中古VLCCタンカーをFPSOに改造するもので、FPSO Cidade de Sao Paulo MV23と命名されるFPSOは、ペトロブラス社(45%)、BG社(30%)、Repsol社(25%)の3社コンソーシアムが保有するBM-S-9ブロックにあるGuara(グアラ)鉱区の開発に用いられます。

リオデジャネイロ沖合南約300kmに位置するGuara鉱区は、海底下約5,000mのプレソルト層(岩塩層)の下にある巨大油田です。2008年に受注したペトロブラス社Tupi鉱区向けFPSO Cidade de Angra dos Reis MV22に続き、プレソルト層下にある油田の開発用としては2基目のFPSO受注となります。

改造後のFPSOは日量12万バレルの原油生産能力、日量180百万立方フィートのガス生産能力、日量15万バレルの水圧入能力及び約160万バレルの原油貯蔵能力を持ち、SOFEC社が設計するSpread Mooring(スプレッド・ムアリング)と呼ばれる係留方法で、水深約2,140mの海上に係留されます。 本FPSOは2012年第4四半期に現地に到着する予定です。

本FPSOは完成後に当社の関連会社が保有し、ペトロブラス社に対し20年のチャーターサービス(リース及び運転・保守点検等のオペレーション)の提供を行います。

【参考】 当社が建造し、オペレーション/チャーターサービスを提供しているブラジルのプロジェクト

1. FPSO Fuluminense
(シェル社Bijupira-Salema鉱区向け、2003年生産開始)※オペレーションサービスのみ
2. FPSO Cidade do Rio de Janeiro MV14
(ペトロブラス社Espadarte Sul鉱区向け、2007年生産開始)
3. FSO Cidade de Macae MV15
(ペトロブラス社Marlim Sul / Roncador / Marlim Leste鉱区向け、2007年生産開始)
4. FPSO Cidade de Niteroi MV18
(ペトロブラス社Jabuti鉱区向け、2009年生産開始)
5. FPSO Cidade de Santos MV20
(ペトロブラス社Tambau / Urugua鉱区向け、2010年生産開始)
6. FPSO Cidade de Angra dos Reis MV22
(ペトロブラス社Tupi鉱区向け、2010年第4四半期現地据付予定)

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