ペトロブラス社ブラジルCernambi South鉱区向けFPSO受注内定
2011年09月29日
三井海洋開発株式会社(社長: 宮崎俊郎)とSchahinグループ(ブラジルでの現地パートナー)は、ブラジルの国営石油会社であるPetroleo Brasileiro S.A. (以下「ペトロブラス社」)より、同社65%子会社のTupi B.V.社を通じて、FPSO(Floating Production, Storage & Offloading System:浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)1基の建造及びチャーター契約の発注内示書を受領しました。
本FPSOは、当社が建造しオペレーション/チャーターサービスを提供しているブラジルのプロジェクトとしては8基目のFPSOとなり、当社にとってOSX社ブラジル沖Waikiki Pero Inga(ワイキキ・ペロ・インガ)鉱区向けFPSOに次ぐ今期2基目のFPSOの受注となります。
“Cidade de Mangaratiba MV24”と命名されるFPSOは中古VLCCタンカーをFPSOに改造するもので、ペトロブラス社(65%)、BGグループ(25%)、Petrogal Brasil S.A - Galp Energia(10%)の3社コンソーシアムが保有するBM-S-11ブロックにあるCernambi South(セルナンビ・サウス)鉱区の開発に用いられます。
リオデジャネイロ沖合南約300kmに位置するCernambi South鉱区は、海底下約5,000mのプレソルト層(岩塩層)の下にある巨大油田です。2008年、2010年に受注したペトロブラス社Tupi鉱区及びGuara鉱区向けFPSO Cidade de Angra dos Reis MV22、FPSO Cidade de Sao Paulo MV23に続き、プレソルト層下にある油田の開発用としては3基目のFPSO受注となります。
本FPSOは完成後に当社の関連会社が保有し、ペトロブラス社に対し20年のチャーターサービス(リース及び運転・保守点検等のオペレーション)の提供を行います。
尚、当社は今後ともブラジルにおけるオフショア油田開発プロジェクトの参画に注力し、ローカルコンテンツ(現地調達)向上要請への対応を通じて本件共同応札者であるSchahinグループと共にブラジルにおける重工業の発展に寄与いたします。
改造後の本FPSOの主要目は以下の通りです。
FPSO名 | FPSO Cidade de Mangaratiba MV24 |
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契約 | 建造 及び チャーターサービス |
現地到着予定 | 2014年第3四半期 |
客先名 | Tupi B.V. |
フィールド名 | リオデジャネイロ沖Cernambi South(セルナンビ・サウス)鉱区 |
水深 | 2,300メートル |
原油貯蔵能力 | 1,600,000バレル |
係留方式 | SOFEC社設計によるSpread Mooring(スプレッド・ムアリング)方式 |
原油生産能力 | 一日当たり150,000バレル |
ガス生産能力 | 一日当たり280,000,000立方フィート |