ブラジル沖におけるFPSO Cidade de Sao Paulo MV23からの燃料油の流出について
2011年12月22日
三井海洋開発株式会社(以下、当社)は、FPSO(Floating Production, Storage & Offloading System:浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)に改造準備中のタンカーから燃料油が流出した事故について以下のとおりお知らせ致します。
当社グループ保有のタンカー、FPSO Cidade de São Paulo MV23はブラジル Angra Dos Reis港のBrasFELS造船所でのFPSO改造工事のため、今般中国よりブラジルに到着し、Ilha Grande湾沖5海里(約9.3km)に停泊しております。
当該タンカーは、現地時間12月16日(金)9時30分に造船所への入渠(にゅうきょ)のための準備を開始しました。バラスト水の排出作業開始直後、バラスト水に約2,000リットル(12バレル)の燃料油が混じり、誤って海面に放出されたことが確認されました。バラスト水排出作業は直ちに停止され、油流出対策が行われました。
本事実は所定の手続きに沿って遅滞なくブラジル当局へ届出が行われ、発生から3時間以内に当社グループが手配した油流出対策船が対応にあたりました。また、油膜発生の可能性を考慮し、ヘリコプターによる監視が行われました。12月18日(日)、ヘリコプター監視により海面上2ヶ所における油膜の可能性が指摘されましたが、油流出対策船により油膜ではない旨が確認されました。
また、Ilha Grande湾 より内側に位置するPraia Bonfim 公共ビーチ(当該タンカーの停泊位置より約13海里(約24km))にて油の漂着が報告されました。当社グループ手配の油流出対策チームが現地へ出動し、除去作業を行い同時に油のサンプルを採取し調査・分析を進めております。
12月19日(月)、当社はINEA(ブラジル環境庁)より油流出対策チームの動員解除の許可連絡を受けております。
現在当社グループはブラジル当局と緊密に協力し本事実の調査及び原因究明を進めており、また、再発防止対策を講じていく予定です。
今後公表すべき新たな情報が確認できましたら、逐次ウェブサイトにてお知らせ致します。
本件に関するお問い合わせ先
総務部長
山下 和夫
TEL: 03-6203-0200