プロジェクト

ウッドサイド社セネガル沖合サンゴマール鉱区向けFPSO 、西アフリカに向け出港

 三井海洋開発株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:金森健、以下「当社」)が、オーストラリアのエネルギー大手Woodside Energy社(以下「ウッドサイド社」、本社:パース市)より受注し、建造を行っていた浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備(FPSO :Floating Production, Storage & Offloading system)は、シンガポールの造船所での改造工事を終え、セネガルに向けて出港しました。

 「FPSO Léopold Sédar Senghor」と名付けられた本FPSOは、VLCCタンカーをセネガル初の海洋油田開発プロジェクト向けに改造したもので、日量10万バレルの原油生産能力、日量130百万立方フィートのガス生産能力、日量14万5千バレルの水圧入能力、及び130万バレルの原油貯蔵能力を有します。本FPSOはウッドサイド社に引き渡され、ダカールの南方約100km沖合に位置する深海油田のSangomar(サンゴマール)鉱区に係留されます。また、当社は、その後10 年のオペレーション&メンテナンス・サービスをウッドサイド社に対して提供する予定です。

 当社は、本FPSOの設計から建造までを請け負いました。建造工事は、新型コロナウイルス感染症の世界的流行の影響下で進めることとなりましたが、安全と品質の管理に努め、2,100万時間以上の作業時間を労働災害による休業をすることなく完了しました。

 本FPSOは、当社が西アフリカの海洋油田開発プロジェクト向けに提供する5基目のFPSOとなります。近年、大規模油田が次々と発見されている西アフリカ沖合は、当社にとって最も重要な市場の一つであり、西アフリカ地域で約30年のオペレーション実績を持つ当社は、現在もガーナ及びコートジボワールにて計2基のFPSOのチャーターサービスを提供しています。

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FPSO Léopold Sédar Senghor

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