米国ANADARKO/EL PASO ENERGY社向け浮体式石油生産設備、TLP(Tension Leg Platform)受注、世界で最も深い水深に設置されるTLP
2002年05月08日
株式会社モデック(社長:山田健司)の米国子会社 MODEC International LLC は、このほど米国石油ガス開発会社 EL PASO ENERGY(エルパソ ・エナジー)社の子会社 Delos Offshore(デロス・オフショア)社より、浮体式石油生産設備・TLP※1基の設計、資材調達並びに建造工事を受注しました。
※TLP:Tension Leg Platform、張力係留式プラットフォーム
上部浮体構造物と海底固定点を鋼管(テンドンと称する)で連結し、浮体構造物の浮力によりテンドンに常時張力を与えることで、台風等の荒天下でも安定状態に保たれる海洋構造物。
大水深には限界のある固定型プラットフォームに代わる構造物として、海洋石油生産用に既に13基が北海、メキシコ湾で稼動している。
本TLPは、TLPとしては世界で最も深い、水深4,300フィート(1,311m)のFieldに設置されるものであり、昨年引渡を完了した Prince Field 向けTLP(水深 1,492フィート/約450m)に比べ、水深もさることながら、搭載荷重においても約2倍の能力を持つものとなっています。
TLPの上部デッキ上には、1日あたり 100,000バーレルの原油生産能力と、250 MMSCFD(日量250百万立方フィート)のガス生産能力を持つプロセス設備が搭載されます。
本TLPは、完成後 EL PASO ENERGY 社から米国石油会社のANADARKO社にリースされ、ANADARKO社が保有するメキシコ湾 Marco Polo(マルコ・ポーロ)Field に据付けられ、2004年より稼動開始の予定です。
当社は、2001年7月 EL PASO ENERGY 社向けに、メキシコ湾ルイジアナ沖 Prince(プリンス)Field向けTLP 1基を納入し、本件は当社の TLP の第2基目となります。 本件の受注においては、このPrince FieldでのTLPプロジェクトの実績と性能、これまでの多くのFPSO/FSOプロジェクトで培ったエンジニアリング並びにマネージメント能力が客先から高く評価されたもので、当社としては今後さらに TLP の受注拡大を目指していきます。