プロジェクト

FPSOからのGHG排出量削減を目指しSOFC(固体酸化物形燃料電池)パイロットプラントを発注

 三井海洋開発株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:宮田 裕彦、以下「当社」)は、ノルウェーの燃料電池システム会社であるEld Energy AS(以下「Eld Energy社」)との間で、当社FPSO(Floating Production, Storage and Offloading system:浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)への燃料電池搭載に向けたSOFC(Solid Oxide Fuel Cell:固体酸化物形燃料電池)パイロットプラントの設計・製造契約を締結しました。

 当社は、FPSO からの温室効果ガス(GHG)排出量削減に向けた取組みの一つとして、2025 年 2 月に Eld Energy 社との間でフィージビリティスタディ契約を締結し、SOFC発電システムの開発に着手しておりました。今回の契約は、机上検討や模擬生成ガスを使用した発電実験等を実施した結果、引き続き Eld Energy 社と共同で、40kW 出力のパイロットプラントのFPSOへの搭載に向けて取り組みを進める決定をしたものです。

 燃料電池は、従来のガスタービン発電機等の燃焼システムと比べて高効率で発電することができるため、発電によるCO2排出量の低減が期待されます。特にSOFCはその作動温度の高さにより、水素以外の燃料を用いることができる利点があります。今後は随伴ガスを燃料とするFPSOにおける、よりクリーンで高効率な電力確保に向け、SOFCの適用可能性を検証してまいります。

 このSOFCプロジェクトは、当社の「ビジョン 2034」における脱炭素戦略に沿ったものです。当社はFPSOにおけるCO2排出量の削減と共に、新たなフローティング・ソリューションの創出に貢献することを目指します。

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Image of FPSO

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