当社グループ発行のプロジェクトボンドが米LatinFinance 誌の「Project & Infrastructure Finance Bond of the Year 2020 」を受賞
2020年10月01日
三井海洋開発株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:香西勇治)は、FPSO (Floating Production, Storage & Offloading system:浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)のチャーター事業にかかわる資金調達基盤の多様化戦略の一環として、FPSO チャーター事業1 件について、2019 年8 月に関連会社にてプロジェクトボンド(以下、「本プロジェクトボンド」)を発行致しましたが、このほど本プロジェクトボンドが米国の金融業界有力誌であるLatinFinance 誌が決定する「Project & Infrastructure Finance Bond of the Year 2020」を受賞しましたことをお知らせ致します。
本プロジェクトボンドは、ブラジル連邦共和国の国営石油会社であるPetróleo Brasileiro S.A. (以下「ペトロブラス社」、本社リオデジャネイロ市)がオペレーターを務めるブラジル沖合プレソルト層Iracema Sul(イラセマ・スル、旧Cernambi Sul(セルナンビ・スル))鉱区開発用FPSO である“FPSO Cidade de Mangaratiba MV24”の長期チャーター事業に対して、当社関連会社のMV24 Capital B.V.により発行されました。欧米を中心とした海外の幅広い投資家層に販売された本プロジェクトボンドには、11 億米ドル(邦貨換算約1,166 億円@106 円)というメガボンドであるにもかかわらず、募集金額の約2 倍の応募がありました。また、プロジェクトボンドの発行において当該プロジェクトの客先の格付を上回る事例は非常に稀でありますが、本プロジェクトボンドは、ペトロブラス社の格付(BB-)を1 ノッチ上回る格付を取得しました。これらの事実は、当社グループのFPSO 事業におけるアセットマネジメント能力と、オペレーション能力に高い評価を得た結果であると考えております。
「Project & Infrastructure Finance Bond of the Year 2020」はLatinFinance 誌により選定され、選定プロセスでは、各候補取引の市場意義や戦略的重要性、トランザクションの構造、規模、実施方法など幅広い観点を考慮し、ラテンアメリカにて最も評価された取引を選定しています。LatinFinance 誌は、FPSO 事業に対する世界で初めての公募上場インフラプロジェクトボンドとなる本プロジェクトの先進性、発行を通じて当社のファイナンス力を革新的に高めたこと、並びに卓越したスキーム組成を通じて旺盛な投資家需要が確認されたこと等を高く評価し、本プロジェクトボンドを同賞に選定しました。
当社は、今後も競争力の源泉のひとつであるファイナンス組成能力をさらに強化し、将来の成長に必要な資金を機動的に調達できる体制を構築することで、FPSO 業界における確固たる地位を築いてまいります。
関連プレスリリース
2019年8月15日 FPSOチャーター事業にかかわるプロジェクトボンド発行について
2019年4月21日 当社グループ発行のプロジェクトボンドが米Marine Money誌の「Offshore Deal of the Year 2019」を受賞