世界中から集まった様々な国籍や文化背景を持つ社員が一つのチームとして協力している環境で働けるのはグローバル企業MODECの魅力であり強みだと思います。

EPCI

2016年4月入社
新卒採用
北海道大学大学院 工学院 環境フィールド工学
シンガポール駐在

これまでのキャリア

2016.04 - 2016.12 技術部 船体グループ
  • 新規FPSO案件入札書類作成
  • 既存FPSO改修プロジェクトサポート
2017.01 - 2022.01 技術部
  • FSO改修プロジェクト
  • FPSO修繕プロジェクト
  • FSO修繕プロジェクト
  • 新造FPSO設計業務
  • 出張先:アメリカ、ベトナム、スコットランド、コートジボワール
2022.02 - 現在 シンガポール駐在
  • FPSO EPCプロジェクト

MODECを選んだ理由 未知の世界、海洋資源開発の魅力

 MODECを知ったきっかけは、たまたま大学の食堂のテーブルに置いてあった就活セミナー広告です。海岸工学を専攻していた当時の私は、昼食時に偶然見つけた「海洋開発」という言葉に興味を惹かれ、その説明会に参加してみることにしました。その説明会で初めて、2,000mを超える深海から石油が採取されていることを知り、また激しい嵐が襲来する、沖から数百キロ離れた海洋に船型の生産施設を係留する技術に感激し、更には少数の日本人が世界中で活躍している企業でしかも世界2強の一角、と多くの衝撃に当日は情報を頭で整理しきれなかった記憶があります。

 そこから海洋資源開発の技術やFPSOのビジネスについて調べれば調べるほど興味は広がり、MODECの事業に憧れを抱くようになりました。その憧れは、「世界規模の仕事を遂行し、若手社員のうちから非常に大きな役割も任せられるチャンスがある」といったMODEC先輩社員達の話を聞く中で確信に変わり、入社を決意しました。

私の仕事 境界のマネジメント

 私は現在シンガポールに駐在し、Brazil向けFPSO EPCプロジェクトにおけるインターフェースマネージャーとして、主に顧客及び顧客のコントラクターとのインターフェース業務を担当しています。

 海洋石油ガス開発プロジェクトはMODECの担当するFPSO以外にも海底生産設備やライザーなどで構成されるSURF (Subsea, Umbilical, Riser Flowline)システムや、陸上までガスを輸送する海底パイプラインなど、多岐にわたるシステムで構成されています。一般に、このような大きなシステムごとに契約者が異なりそれぞれ担当のコントラクターが設計や建造を実施しますが、それらはシステムの境界において相互に依存関係にあります。例えばFPSOの船体設計にはSURFコントラクターから提供されるライザーの荷重情報が必要であり、逆にSURFコントラクターはFPSO船体運動の情報を基にライザーを設計します。このような外部からの設計情報が、必要なタイミングで届けられ、時にはどちらかのシステムの制約条件に合わせて契約条件を基に調整し、また変更があった際には正確な情報伝達を管理するといったプロセスがインターフェース業務です。

 情報の遅れや誤りは、FPSO建造だけでなく、フィールド全体の開発プロジェクトの進捗に影響を及ぼす可能性があります。そのため、各システムの設計をきちんと理解し、適切で過不足のない情報が届けられることが不可欠です。

 時には設計等の調整において、異なる利益構造を持つコントラクターとの間で議論が紛糾することもあります。しかし、顧客、顧客のコントラクター、MODECそれぞれが納得のいく合意形成を目指して各社の代表者との折衝を行うのもインターフェースマネージャーの重要な役割の一つです。このため、日々の業務を通して幅広い技術知識に加え契約知識や交渉といったビジネススキルの習得にも励んでいます。

洋上に沈む夕日は非常に美しく、疲れも忘れて見入ってしまいます。

目標 多面的視点

 「群盲象を評す」という古いインドの寓話をご存知でしょうか。この寓話では、6人の盲人が象の異なる部分に触れ、それぞれが自分が触れた部分だけを基に象とは何かを説明します。ある人は象の脚を触り、それを「木のようだ」と言い、別の人は象の耳を触って「大きなうちわのようだ」と言います。それぞれが部分的な情報しか持たないために、象の全体像が一致せず対立が深まりますが、しばらくしてそれが同じ物の別の部分であると気づき対立が解消します。この話は、多面的に物事を捉えることの重要性を教えてくれます。

 これは業務においても、よくあてはまると思います。例えば、インターフェース業務においては、多様なバックグラウンドや異なる利益構造を持つステークホルダーとの関わりがあります。この際、一方的な視点だけでは把握し切れない問題が浮上することがよくあります。必要な情報がタイムリーに提供されない理由や、設計のすり合わせがうまくいかない状況なども、多様な視点を持つことで初めて理解できることが多いのです。

 多面的な視点はインターフェース業務に限らず、社内外におけるあらゆるコミュニケーションでも同様に重要だと思います。それぞれの個人的視点や役職による見方に想像力を働かせることが円滑なコミュニケーションの鍵になると思います。自分の意見を伝える際にも、自身の視点を客観的に把握しつつ、さらにエンジニアの視点、プロジェクトマネジメントチームの視点など、相手の立場や視点を考慮した上で発言することで、より効果的に意思を伝達できると思います。

 MODECの業務は非常にグローバルな環境にあるため、特に多面的な視点を持つ重要性を感じます。それと同時に、まだまだ自分自身がバイアスのかかった視点にとらわれていると気づかされることも多いです。そのためにも様々な業務に挑戦し、より多くの異なる視点を獲得することを日々心掛けています。

パリでのインターフェースワークショップでは
クロワッサンを摘まみながら熱い議論が交わされました。
オフショア作業船のデッキにて。

就活中のみなさんへ

多様性の中で

 多民族国家として知られるシンガポールの街を歩いていると、あちこちから様々な言語が聞こえてきますが、やはりこれと同じような光景がMODECのオフィスでも見られます。世界中から集まった様々な国籍や文化背景を持つ社員が一つのチームとして協力している環境で働けるのはグローバル企業の魅力であり強みだと思います。異なる文化、言語、宗教を持つ人々が共存し、互いの違いを尊重しながら共に成長し続けるシンガポールのように、MODECを通して多様性の中で共に挑戦、成長できる仲間を待っています。