FPSOの20-25年にわたるライフサイクル全体を最適化すべく苦心するというのは、大変ながらもやりがいのある仕事でした。

エンジニア(Pre-Operation)

2015年4月入社
新卒採用
東京大学大学院 工学系研究科 システム創成学専攻
技術部

これまでのキャリア

2015.04 - 2015.10 技術部
2015.11 - 2018.03 技術部
FSO Mooring System (Bearing) Rectification
出張先:ブラジル・米国
2018.04 - 2018.11 技術部
2018.12 - 2019.04 技術部
出張先:シンガポール、中国、米国
2019.04 - 2019.02 シンガポール駐在
アセット・マネジメント・コーディネーター、新規FPSO Pre-Operation
2020.03 - 現在 技術部
プロジェクト・マネージャー、FSO Riser Temporary Repair Project
出張先:ベトナム

MODECを選んだ理由 求めるものは”オーナーシップ”、ただ一点。

もともと色々なことに興味があって視野を広げたいという自身の傾向もあり、大学では材料工学、大学院ではシステム工学というどちらも社会の基盤となっているような、しかし全く異なる専攻を学んでいました。MODECはグローバル企業ですが日本企業よろしく、事業とあまり関係なさそうな専攻からの入社と言うのは、全く珍しいことではありません。

MODECを知ったのは、研究室の先輩が入社していたことがきっかけで、当初は懇親会でタダで飲食できることを目的で事前知識もなく説明会に参加しました。説明会で事業内容も面白そうだと感じましたが、それよりも、新入社員に求めるのは“オーナーシップ”ただ一点、という心意気に惹かれました。自分自身が大学でチームスポーツに取り組む中で感じていた、組織がうまくいくために必要なことは、組織のことを自分事としてとらえることができる構成員の割合である、という理念と完全に一致していたからです。その後の懇親会でも、自分の仕事について、包み隠さず、飾らず、それでいて活き活きと語る人が多いと好感を持ちました。

就職活動が本格化した頃には、「世界を舞台に、大きな仕事の中核となって働く」という企業選びの軸をもって、MODECの他には商社を受けていましたが、最終的には、「折角理系の大学院を出たのに、エンジニアになる権利を新卒で捨てるのは勿体無い」という先輩社員の声に後押しされ、MODECに入社することに決めました。

私の仕事 ひよっこプロジェクト・マネージャー、竜に挑む

現在はFSOのライザー(原油受入管)修繕プロジェクトで働いています。FSO操業中の事故によってライザーの損傷および顧客所有の海底パイプラインの変形が起き、顧客のガス生産設備は操業停止を余儀なくされてしまっている状況の中、顧客の利益に貢献するため、Oil & Gas生産サービスプロバイダーとしてのMODECの誇りに懸けて、一刻も早い修繕・操業再開が社内外から強く求められる難しいプロジェクトです。

私はまだ当時5年目社員ながらこの難プロジェクトにプロジェクトマネージャー(PM)としてアサインされるというチャンスを貰いました。社内のプロジェクトメンバーは20人程度と比較的小規模でしたが、設計・製造・据付等の外部業者、オペレーションチーム等、直接的間接的に関わった人員としては200人以上、金額にして10億円程度、という会社として無視できる大きさでないプロジェクトです。

規模・内容ともにPM経験のない私には大変なものでしたが、その上コロナ禍が直撃し、途中で顧客からの要求で実行計画の大幅な見直しが迫られる等、プロジェクトは困難を極めました。壁に当たるたびにプロジェクトメンバーと知恵を絞り、徹底的な調査・議論を通じて問題を解決する、というプロセスは、何事にも代えがたい経験であり、MODECで働く醍醐味と言えます。PMの役割に限った話ではなく、自分が主人公となって、大きな規模の仕事をドライブするこの感覚は、一度味わうと病みつきになることでしょう。

今回は、幸運にも上長、および諸先輩方の多大な支援をプロジェクト遂行中に受けることができたこともあり、プロジェクトを成功させることができましたが、まだまだ力不足を感じる瞬間もあり、近い将来にそういった“補助輪”が無くともプロジェクトを立派に遂行できる人材になりたい、と強く思いました。

作業船からFSOを背景に

心に残る経験 四半世紀後の価値とは

シンガポール駐在中には、Pre-Operationチームに所属し、アセットマネジメントコーディネーターとして新規FPSOの建造プロジェクトに関わっていました。

MODECのビジネスが独特なのは、FPSOを建造するだけでなく、建造したFPSOを自社で(共同出資者と共に)長期にわたって保有し、オペレーションするという点にあります。そのため、建造されるFPSOは、安かろう、早かろう、悪かろうでは困るわけです。また、FPSOは、せいぜい40年強の歴史しか持たないまだまだ未成熟な製品で、改善は日進月歩で行われています。20年というオペレーション期間はいわんや、2-3年という建造期間中にも様々な改善点が判明します。

Pre-Operationチームは、もともと建造期間中にオペレーションの準備をするチームでしたが、近年、オペレーション期間中に発生しうる問題を防ぐための改善点を建造期間中の設計に織り込み、将来の利益に貢献する、という役割が期待されています。と、言ってしまえば聞こえはいいのですが、これがなかなか大変でした。FPSOの建造プロジェクトを請け負っているシンガポール支社からすれば、当然“予算内に”かつ“スケジュールを守って”FPSOを建造することこそが至上命題であり、Pre-Operationチームからのコストやスケジュールに影響のある改善提案を受け入れてもらうことは並大抵のことではありません。プロジェクトの受注活動を行っているアメリカ支社は、“受注”こそが至上命題であり、そこで生み出されたプロジェクトの予算や納期は、受注競争力のためにあまり余裕がないものとなっている場合が多いからです。一方で、Pre-Operationチームメンバーもオペレーションの都合だけを優先した無理難題を建造チームに提言しようすることも多く、これではもともと通りづらい改善提案が玉石混交となり、更に困難になってしまいます。

MODECは成果主義の外国人従業員が多いこともあり、日本人ほど長い目で物事を考えられる人材というのはあまり多くありません。そんな中で、FPSOの20-25年にわたるライフサイクル全体を最適化すべく苦心するというのは、大変ながらもやりがいのある仕事でした。

もうひとつ苦労した点は、Pre-Operationチームの改善提言という取り組み自体が最近始まったことであり、こうすればうまくいく、という方法論が存在しない仕事であった点です。会社ぐるみの戦略的課題への対処を、戦術レベルではトップダウンの方法論でなく担当者の裁量に完全に委ねる姿勢に粋を感じ、チームに足りないものは何で、どうすればうまくいくのか。創意工夫を重ね、チーム作りや仕組み作りから取り組みました。

改善提案が受け入れられ、FPSOのライフサイクルバリューに貢献した、と感じる瞬間も嬉しかったのですが、私が導入した仕組みを、後発のPre-Operationチームが採用したときは、喜びもひとしおでした。

ベトナム支社のメンバーと。

目標 万能エンジニア

MODECのコアビジネスは、鉱区権益を保有する石油会社に、浮体式設備を用いた原油生産サービスを提供することです。 FPSO/FSOの建造や補修はそのサービスの一環であり、MODECは多くの詳細設計と、建造の全てをアウトソースしています。建造及び補修のQCDを良くするためは、いかにして適切な外部業者をアサインするか、そして外部業者をコントロールできるか、ということが鍵になります。

外部業者は、担当する機器やサービスに対してのみリスクを負い、プロジェクトに関連する他の業者の所掌やインターフェース、そして最終的にMODECの原油生産サービスに波及する影響に対しては責任がありません。一方で、彼らは専門技術のエキスパート揃いです。

MODECと外部業者の間で必ずしも利害が一致しない中で、束になった専門技術のエキスパート達に対峙して、コントロールするためには、対等に議論できる深く・広い技術的知見のみならず、契約・法務に対する理解や言語力・交渉術等、多様な能力が求められます。これらの能力を一歩ずつ着実に磨いてゆき、あらゆる仕事に対して一流の結果を出せるエンジニアになるのが当面の目標です。

就活中のみなさんへ

学生の皆さんへ

気になる会社を見つけたら、自分がその会社で働いている姿を具体的にイメージできるようになるまで、徹底的に現役社員に話を聞いてください。基本的に説明会等では会社の魅力を紹介するので、現役社員と話す機会には、敢えてネガティブな面を聞いてみるのもいいかもしれません。
入社後に、入社前に思い描いていた会社生活とのギャップは必ず出るものですが、そのギャップをなるべく小さくするべく取り組み、本当に行きたい会社を選んでください。

最後に、私にとってのMODECの魅力とは。
MODECはエンジニアでありながら、文系の素養が求められる仕事もできます。逆もまた然りで、理系の素養がある文系の方も大いに活躍できます。更には、大企業的なスケールの大きい仕事を、ベンチャーのような少数チームが主体となって取り組む経験も若いうちからできます。私にとっては、いいとこ取りな会社だと感じています。