所属部署の枠に囚われない仕事の割り振りは「MODECらしさ」の一つかと思います。
エンジニア(E&I)
2020年4月入社
新卒採用
筑波大学大学院 システム情報工学研究科 構造エネルギー工学専攻
これまでのキャリア
2020.04 - 現在 | 技術部
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MODECを選んだ理由 「精鋭たちが支える巨大なFPSO」という構図に魅了されました。
学生時代の専攻は機械工学でCFRP(炭素繊維強化プラスチック)の研究をしており、将来はこの経験を活かせる自動車業界や重工系での就職を考えていました。ただ、私自身「1つの専門に特化するよりも幅広く活躍したい」「世界で通用するエンジニアになりたい」との思いもあり、これらの業界に就職することに違和感を持っていました。
そうした中、偶然就活サイトでMODECを見かけ、「世の中にFPSOというスケールの大きなモノがあること」、そしてそれが「国際色豊かな精鋭のスタッフによって支えられていること」を知り、入社後の自分の姿を想像するようになりました。最終的には社員の方とフレンドリーでざっくばらんにお話ができる自由な社風が決め手となりMODECに入社しました。
私の仕事 「電気を使うモノすべて+α」が担当です。
東京の技術部は、海外子会社の担当するEPCIとO&Mのサポート及び将来のFPSOの円滑な操業を支える研究・開発業務が主な役割となります。私はFPSOの電気・計装・通信・制御の言わば「電気を使うモノ」全てを担当する電気計装グループに所属しています。普通の会社であれば何部署にもまたがる仕事を10人に満たないスタッフで分担するため一人一人に幅広い専門性と知識が求められます。
その中で入社後新造FPSOの設計業務に参加し、最近では船上の業務効率化・DX化を図るFPSO内LTEシステムの開発に携わりました。 また、偶然廊下ですれ違った上司から学生時代の研究内容を買われ、CFRPを用いた洋上船体補修法のWorkerを務めていました。声を掛けられた当初は驚きましたが、この所属部署の枠に囚われない仕事の割り振りは「MODECらしさ」の一つかと思います。
印象に残る経験 電気エンジニア、タンクに潜る。
CFRPを用いた新しい洋上船体補修法の開発に現場で実施工を行うWorkerとして参加した経験です。通常現場での作業はSub-contractorに所属するWorkerが行いますが、 新開発の工法のため現地業者が見つからず共同研究先会社の協力の下、私と技術部構造グループのメンバーでProjectを進めることとなりました。
事前に日本での施工トレーニングも重ね一通り作業工程を学んだ後に挑んだ実施工ですが、リオデジャネイロのはるか沖に浮かぶFPSO上での苦労は想像を絶するものでした。タンク内の施工箇所には転落防止のハーネス、緊急時用の酸素ボンベとその他安全保護具計10kg超を担ぎ、垂直梯子で向かいます。到着後も波浪で揺れる幅1mに満たない足場の上で落下物の無いよう気を配りながら作業するため、最初のうちは施工箇所に着くだけでも一苦労、一日が終わるころには疲労困憊でした。
さらに、入念にスケジュールが組まれたにも関わらず、悪天候のため施工開始まで資材が届かない、2日連続で施工の最中に火災を知らせる警報が鳴り作業が中断(幸いなことに2回とも誤報でした。)など多くのトラブルに見舞われ、期間内に施工を終われるか肝を冷やす場面が多々ありました。しかしその苦労の分、完工した時の喜びは一入で、今でもその時を昨日のことのように思い出せます。
また、FPSO上で使用する電気機器には仕様や設置場所に制限があり、専門的な知識が必要となります。この機器の選定や設置場所の検討を任せてもらえたことで、Projectの中でも電気計装グループの一員として役割を果たせたと思います。
今回Workerとして乗船するという貴重な経験をしたことで、東京はおろか海外子会社でも決して経験することのできない現場での苦労を、身をもって体感することができました。同時にFPSOの操業を支えているのはやはり現場のWorkerであると再認識したことで、今後は彼らの視点に立てる設計、研究開発エンジニアを目指すという決意を新たにしてくれた自分にとって思い出深いProjectとなりました。
MODECを志す皆さんへ
MODECはとにかく自由な社風でチャンスがあれば部署を跨いで仕事を任されるような会社です。好奇心と向上心を持つ人であれば飽きることなく仕事に臨めると思います。説明会ではメリットとデメリットをはっきり伝えてくれるので、それを踏まえ就職先を吟味してください。