無事完工の知らせを受けた時、自分がチームの一員として成果を挙げられたことを初めて実感し大きな喜びに変わりました。

エンジニア(アセットマネジメント)

2019年4月入社
新卒採用
大阪大学大学院 工学研究科 地球総合工学専攻
ブラジル駐在

これまでのキャリア

2019.04 - 2020.02 技術部
Fleet Maintenance & Repair
  • FPSO Hull Repair Project
  • FPSO Decommissioning Project
  • 出張先:ブラジル
2020.02 - 現在 ブラジル駐在
Fleet Maintenance & Repair / Technical Management
  • POB Increase Project

MODECを選んだ理由 多視点を獲得し、意思決定力が高められる会社

学士・修士生活の6年間は船舶海洋工学を専攻した私は、学士2年生の頃に興味本位で参加した海事産業説明会でMODECを知りました。MODECの第一印象は、FPSOやOil&Gasという分かり易くスケールの大きいものを扱っている会社で、日本人1人の存在価値が高く度胸のある集団だと感じていました。

MODECの一員になりたいと感じたのは暫く経った後になります。MODECのキャリアパスを知り、自分なりにモノづくりの良し悪しとは何か、モノづくりの何に貢献したいかを考えた時、設計/建造/オペレーション/修繕と様々な立場を若くして経験できるMODECエンジニアになれば、メーカー側とユーザー側両方の眼を養うことができ、一層深くモノを理解できると考えたからです。また、立場が変わって人付き合いも多様になることで、自分の経験に基づいて会社の風通しを良くできるところにも魅力を感じ、ここで広く信頼と影響力を持つ努力をすれば自分の人間的な部分も大きく成長できると考え、入社しました。

私の仕事 プロジェクトを形あるものに

構造エンジニアとして入社し、緊急のブラジル出張で船体トラブル対応を数件経験した後、入社1年目の終わり頃からプロジェクトエンジニアとしてブラジル・リオへ赴任しています。現在は主に長期プロジェクトにあたる各修繕工事や改良工事を取り纏めており、顧客である国営石油会社やオイルメジャーと協議したり、時には石油庁、海軍、環境院、労働省といった国家機関とも接したりすることで、20年超のライフスパンを持つFPSOの操業を支えるだけでなく、変わりゆく国際規則や世界の傾向に合うシステムを導入しながらFPSOを時流に乗せていくことにも尽力しています。プロジェクトエンジニアという名ではありますが、実際は企画立案から人員コスト計算、チーム編成、実行、進行管理と工事全体を統括するプロジェクトマネジメントに携わる機会が多く、小さなプロジェクトマネジャーとして責任感を持って取り組んでいます。FPSOは陸上プラントと異なり定員が厳格に決まっており、また商船とも異なり港に戻る事がありません。実現可能な計画を行い完工まで守り抜くことは非常に困難を極めますが、この刺激的なポジションを全うしています。

印象に残る経験 プロジェクト成功の瞬間

入社4か月目の初出張で、初めてブラジルに渡った時のことを鮮明に覚えています。

FPSOの船殻トラブル対応の中で船体姿勢のオペレーションサポートを任され、大学で得た力学の知識と慣れないソフトウェアのみで乗り込んだ当初、私は周りの誰がどう見ても新人エンジニアだったと思います。しかし、安全かつOil生産を止めないという今まで抱えたことのない大きなミッションを胸に、日々会議室に籠っては情報を掴み、解析と意思決定を行い続けた結果、現場やオペレーションマネジャーは、船全体のコントロールが困難極まる中でも次第に私を信頼して実行に移してくれました。

私が当時行った多くの決定は、今この瞬間に自分がお金と人数を動かしている手応えがあり、自分の導きが会社全体にインパクトを与えかねない状況の中で興奮と恐怖の入り混じる筆舌尽くしがたい感情をもたらしていましたが、ある日の夜中にオペレーションマネジャーから無事完工の知らせを受けた時、自分がチームの一員として成果を挙げられたことを初めて実感し大きな喜びに変わりました。

入社1年目のうちにもう1件船体に関係する業務を持ちましたが、やはり自分が熱を入れた分だけプロジェクトの成功は嬉しいものです。今でも仕事のモチベーションのひとつとして残り続けており、プロジェクトを通して喜びを共有できるチームを作り上げていきたいと思って励んでいます。

目標 MODECとしてのアセットマネジメント

FPSOはMODECが世に送り出す製品にとどまらず、Oil&Gas分野に位置するMODECの財産であることを忘れてはなりません。FPSOの修繕/改良を担当している身としては、第一に稼働率を100%に限りなく近づけるためにどうすべきかを考え、残りの生産期間と相談しながら工事を決定していきますが、私はまず必ず現場の情報を精査するよう心掛けています。何でも頭ごなしに工事すればいいという訳ではなく、今のままだとどうなるのか、設計の何が問題だったのかを自分の力で辿ることで、FPSOを限られた期間使い続けていくためにMODECとして守るべきラインが少しずつ見えてきていると思います。このFPSOと上手く向き合い使い切るためのバランス感覚を今後養っていきたいです。

就活中のみなさんへ

当事者意識ある者に必ずチャンスが巡る会社

MODECは若くして様々な場面を経験し、自身の裁量に多くを委ねられる会社だということを述べましたが、良い意味で年次に捉われず自分の考えを遠慮なく意見できる場所です。入社直後でも、一つの仕事にどれだけ真摯に向き合い頭を使ったか、その積み重ねが自分の成長のみならず周囲の目を変え、活躍の場が広がっていきます。目の前のタスクを正しくこなし、アウトプットにきちんと責任を持てば、”これは自分の仕事だ!”と胸を張って言えるでしょうし、日本でも海外でも仕事を頼みたくなる人と必ず認められていくので、やりがいを求める就活生は是非MODECに来て当事者意識を培ってほしいと思います。